【火災保険を活用】賃貸物件の窓ガラスの熱割れ対策と対応

窓ガラス

大家様の賃貸物件の入居者は火災保険に加入されていますか?また、火災保険を有効活用できていますか?普通に生活していても発生してしまう窓ガラスの熱割れが、火災保険で適用できるのは意外と知られておりません。ガラスの交換費用はそれなりの金額がかかりますし、支障もなさそうだからといって放置している大家様も多いのではないのでしょうか?弊社と取引のある保険会社のデータによると、ガラス関連の事故、及び支払い対応実績が平成29年度では年間435件と出ています。そのなかでも大半を占めるのが熱割れだといいます。熱割れとは、網入りガラスの場合に起こります。室外の温度と室内の温度差によって中の網が膨張しガラスが割れてしまう現象です。ガラス付近に物を置かないようにし、熱がこもらないようにするなどの対策方法が有りますが、基本的には自然に起こってしまうので対処がしにくいのです。そして、なによりガラスにヒビが入ったままですと、入居募集の際に敬遠されてしまうことがあります。一度窓ガラスだけでなく、火災保険の適用範囲を確認する事により、今まで自腹で修理を負担してきたものが保険で対応できるようになります。

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【目次】

  1. 実際に賃借人が加入する火災保険で適用されるケースと割合
  2. 窓ガラスが割れる原因・対応策
  3. まとめ

1.実際に賃借人が加入する火災保険で適用されるケースと割合

保険の適用範囲

弊社と取引のある保険会社事故件数のデータによると、第一位が『窓ガラスの破損』で34%・第二位が『漏水』で21%となっており、第三位以下は10%を下回る結果が出ています。

第一位の窓ガラスの破損と第二位の漏水が大半をしめるデータが出ておりますが、他には「部屋で盗難にあった」「化粧ビンを落とし、洗面ボールにヒビが入った」「落雷でパソコンが故障した」「上の階からの漏水でテレビが壊れた」「タバコの消し忘れで、部屋を焼失させてしまった」「孤独死の残置物処分費用」などのケースで火災保険が適用されておりました。

賃貸経営では、水漏れや設備故障等は頻繁に発生しますので、火災保険を上手く活用する事で賃貸経営を安定させる事が出来ます。今一度、家主様がご加入されている建物全体の保険と、入居者様の加入している保険を見直すことをお勧めします。

2.窓ガラスが割れる原因・対応策

窓ガラス壊れ

とある保険会社の3年間のデータによると約900件も熱割れによって、割れたガラスの修復代の支払いが行われています。

退去後に窓ガラスが割れているなんてことは有りませんか?窓ガラスは、室内外の温度差よって自然に割れてしまう事があります。その症例であれば、入居者が加入している火災保険で修復できる可能性があるのです。

何故、熱割れは起こってしまうのでしょうか。メカニズムは簡単で外気に接しているガラスの温度と室内に接しているガラスの温度には温度差が生じますので、ガラスがその差に耐え切れなくなって割れてしますのです。

また、熱割れに成り易い要因として「カーテンの閉めっぱなし」「ベッドを近くに置いている」「黒いカーテンを使用している」「窓ガラスにダンボールを貼る」などが上げられます。どれも熱をこもりやすくしてしまっていることが共通しております。

そして、透明のガラスよりも、熱割れが起き易いのは網入りガラスであり、冬の晴れた午前中に割れるケースが多いようです。冬は、太陽の角度も低く長時間陽射しが当たり且つ空気が澄んでいるので、ガラスの温度が上がりますが、サッシ周りは温度が低いので中央のガラス部分との温度差が大きくなり、割れやすくなってしまうのです。

夏はエアコンの使用により室内の温度が低く室外の温度が高いので、割れるケースがあります。

では、網入りガラスは使用しないほうがいいのではないかと疑問になってきます。網入りガラスは熱割れが多いですが、火災が起こったときに効果を発揮します。網が入っているおかげでガラスが落下しません、その為、周辺の延焼を防ぐ効果が利点とされていて、建築基準法で使用しなければならない物件もあります。

【熱割れの予防対策】

・窓際に熱を吸収しやすいものを置かない。(ベッドや厚手のカーテンやブラインドや黒いカーテン等)

・風を直接ガラスに当てないようにする(エアコンやストーブ等)

・エアコンの室外機を密着させない、風を直接当てない。

・ダンボールを窓際に置かない。

など対策をする事が出来ます。

万一、割れてしまった時は、火災保険で対応という事になりますが、保険会社によってはガラスのひび割れが、保険対象外という事もありますので事前に確認しておきましょう。

3.まとめ

火災保険を上手く適用することによって、無駄なお金を支払うことなく建物のメンテナンスが出来ます。特に、網入りガラスは、入居者の責任の無いところで定期的にひび割れが入ってしまいますので、家主の責任として修復の義務を負うことになります。

ガラス交換は安くても2~3万円はしますので、保険で対応出来る事により賃貸経営の安定にも繋がりますので、「ガラスの熱割れ対応の保険」の利用をお勧めしております。

賃貸での保険は、水漏れ、鍵のトラブル、孤独死の残置物処分、室内での盗難などのトラブル解消に役立つマルチプレーヤーです。火災保険を上手く利用する事により、必要な経費が減りトラブルを早く収めることが出来ますので、内容によっては保険の見直しを検討されると良いと思います。

著者名:石川 和寿

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